高塔山公園は、北九州市若松区の東部に位置する高塔山の山頂にあります。
広くて気持ちの良い広場やキレイに整備された遊歩道、林の中に作られた植物園など、晴れた日にのんびり過ごすには最適な場所です。
若松市街や若戸大橋を一望できる展望台は有名スポットでして、テレビ番組で何度も紹介されています。
本記事では、高塔山公園のおすすめポイントなどをご紹介しております。
最新訪問日:2023年1月中旬
高塔山公園のここがポイント!
高塔山公園のおすすめポイントなどをいくつかご紹介します。
- 高塔山展望台からの眺め
- 花に囲まれた遊歩道散歩や和歌を詠みながらの森林浴
高塔山展望台からの眺め

上の写真は、高塔山展望台からの眺めです。
手前が若松市街地、若戸大橋を渡って向こう側が戸畑や小倉の街並みです。
左の方には、山口県の彦島地区が見えていますね。
私はまだ行ったことはありませんが、ここから見る夜景はスゴイらしいですよ。その景色は、日本夜景遺産にも登録されています。
花に囲まれた遊歩道散歩や和歌を詠みながらの森林浴

展望台のすぐ下には遊歩道がありまして、季節の花を見ながらのんびり散策ができます。
春は桜やツツジ、初夏はアジサイの名所として知られています。
途中には、若松が生んだ文豪である火野葦平の文学碑があります。
もう少し奥にすすみますと、万葉植物園があります。万葉の歌にちなんだ樹木が植えられていまして、そのそばには和歌を紹介している看板があります。
高塔山公園の場所とその周辺の解説
高塔山公園は山の上にありますので、市街地から行くためには急坂を上る必要があります。
体力に自信のある方は徒歩で向かうこともできますが、公園に着くころには疲れ果ててしまうかもしれません。
公共バスは公園近くまで通っておりませんので、お車で向かわれることをおすすめします。
高塔山公園の周辺マップです。
若松駅方面から向かわれる場合は、地図内の赤線ルートをご利用ください。山頂近くの道は一方通行になりますので、行きは青線を進み、帰りは濃紫の線のルートを進みます。
西の方から向かわれる場合は、ピンク色のルートが便利です。こちらの道は一方通行の個所はありませんが、狭い道が続きますので対向車に十分ご注意ください。
マップ内のポイントを順に説明していきます。
① 高塔山展望台

前章でご紹介しました高塔山展望台からの眺めです。
2階建てのかなり広い展望台ですので、ゆとりをもって景色を楽しむことができます。
テレビで何度も紹介されている名所ですので、ご存じの方も多いでしょう。
② かっぱ封じの地蔵尊

上のお堂は、火野葦平の「石と釘」に登場しますかっぱ封じの地蔵尊になります。
すぐそばの看板は、日焼けのせいか文字が見えにくくなっていました。その左にも看板がありますので、そちらの方が見やすいです。

高塔山展望台のすぐそばにありますので、お参りしてみてはいかがでしょう。
③ 火野葦平文学碑
高塔山展望台の下に行きますと、奥へと続く小道があります。
すぐにちょっとした広場に出まして、文学碑はその先です。

碑の地下には、葦平の愛用品などが納められているそうです。

ここでは、毎年1月24日直前の日曜日に「葦平忌」が行われているようですので、いつかお参りさせていただこうと思っています。
碑の先からの眺めも良いので、現地に行かれた際にはぜひご覧ください。
④ 万葉植物園
葦平の文学碑からさらに下におりますと、万葉植物園があります。
万葉植物園は高塔山の公園整備の一環として、昭和31年10月に万葉の歌にちなんだ若木50数種を集めて開設してまして、草木には代表歌が書かれた木札が立てられ、散策しながら歌と植物をに触れることができる公園になっています。(参考:Wikipedia「高塔山」)
実際に草木が植えてありまして、そのそばにその草木に関連した和歌が紹介されていました。
私は植物の知識が皆無ですので、どれが対象の草木なのか全くわからなかったのですが、詳しい方は楽しめる場所だと思います。
⑤ 吉田磯吉像
高塔山の第1駐車場と第2駐車場の間に階段がありまして、吉田磯吉像はその先にあります。

若松の偉人として地元では有名ですが、八幡製鉄所の開設や炭鉱経営などでも多大な功績を残されてますので、若松だけでなく北九州市全体の発展に寄与された方だと私個人としては思っています。
現地に功績を紹介した石碑もありますので、地元だけでなくもっと多くの方に偉業を知っていただきたいです。
⑥ 高塔山仏舎利塔
高塔山の西側に、特徴的な建物があります。

釈尊入滅2500年を記念して、インドのネール首相より贈られた仏舎利(釈迦の遺骨)を祭るこの仏舎利塔は、昭和32年に建てられました。
北九州市公式サイト「高塔山公園」ページより引用
奉安が実現したのには、地元の人々の熱心な運動があったからといいます。
ここから玄海遊歩道が始まり、石峰山地の尾根をたどって、頓田貯水池のある響灘緑地で終わります。尾根からの眺望は雄大で、玄界灘や関門大橋を同時に見ることができます。
正面の扉が開いていましたので、中でお参りさせていただきました。
丸く高い天井がとても印象的でして、建物の中央では立派な仏様が座っていました。
⑦ 高塔山広場
高塔山公園から仏舎利塔へ向かう途中、右側にキレイな広場があります。
写真を撮り忘れてしまいましたが、たしか公園の周囲にゴム製の歩道があったと思います。
運動器具も色々そろっていますので、ウォーキングと一緒に体力作りのための運動もできて、健康増進に最適な場所ですね。
高塔山公園の情報
名称 | 高塔山公園 |
---|---|
読み方 | たかとうやまこうえん |
場所 | 北九州市若松区修多羅(すたら) |
料金 | 無料 |
種類 | 公園 |
指定 | ー |
アクセス (車) | JR若松駅より車で8分 |
アクセス (公共) | 北九州市営バス「大橋通り」バス停より徒歩30分 JR若松駅より徒歩30分 |
備考 | 1958年 ロープウェイ開設 1962年 若戸博の若松会場に 2013年 日本夜景遺産に認定 |
おわりに
高塔山公園は、昭和37年に開催された若戸博の会場だったそうです。
当時は若松市街地から高塔山までロープウエイが通っていまして、気軽に公園まで行けたようです。
ロープウエイが無くなってからは、車で来るには細い道をうねりながら、徒歩で来るには急な坂道を上るしか手段がありません。
高塔山は若松のシンボル的な存在でもありますので、若松においでの際には立ち寄っていただきたい場所のひとつです。
休日は結構人が集まっているようですが、平日はとても寂しい公園です。気軽に行ける道路さえあれば、もっとにぎやかになるのではと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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