サイクリングコース(北九州:街乗り向け)直方北九州自転車道(玄界灘・響灘)コース

狩尾岬沿いの鳥居
撮影月:2025年4月中旬

 直方北九州自転車道は、福岡県が管理している北九州市若松区安屋と直方市溝掘をつなぐ延長約34.5kmの自転車道です。

 本記事でご紹介しますのは、直方北九州自転車道の中の北九州市若松区安屋から遠賀郡芦屋町までのルート(延長約13km)になります。

 芦屋町には直方北九州自転車道と遠賀宗像自転車道の分岐がありまして、その分岐付近までのルートです。

 芦屋から遠賀宗像自転車道のルートに入ることで、宗像市方面に向かうこともできます。

✖ 通行止め区間有り ✖

芦屋の柏原港からなみかけ大橋の手前までの区間は、現在(2025年4月時点)通行止めになっています。

崖崩れ防止の工事や道の改良工事などを行っているようです。

本記事のコースマップ内の2つの赤✖マークの間が、通行止めにより走れない区間です。

オレンジ色の回避ルートを示していますので、ご利用ください。(回避ルートは私の案です)

最新走行日:2025年4月上旬

直方北九州自転車道(玄界灘・響灘)コースの説明

 本章では、コースのマップ情報とコース途中の見どころポイントをご案内します。

 北九州市若松区安屋にある「汐入(しおいり)の里 物産館」から出発しまして、国道495号沿いを走り、夏井ヶ浜はまゆう公園を経由し、遠賀郡芦屋町にあります「芦屋海浜公園」がゴールです。

マップ情報

直方北九州自転車道(玄界灘・響灘)コースのポイント解説

 解説は、若松区安屋からスタートして芦屋をゴールとするルートを想定しています。

 芦屋側からスタートする場合は、坂道の具合が異なりますのでご留意ください。

 なお、以下の丸数字は上の地図内の丸数字と対応しております。

① スタート地点付近

 北九州市が設置している案内板では、汐入の里の近くにありますしおいり橋を渡った先の交差点がスタート地点になっていまして、交差点から西に向かうルート(マップ内のオレンジ◆)が設定されています。

 交差点から実際に走ってみたのですが、狭い車道・追い越し禁止・無いに等しい路側帯という道でした。

スタート地点の危ない道
撮影月:2025年4月

 ロードバイクなどスピードの出る自転車でしたら問題ないかもしれませんが、小径車などでのんびり走る方々にとりましては、かなり怖い道です。

 ですので、個人的には別ルート(マップ内のオレンジ★)をおすすめします。

 このルートの場合、汐入の里から出て、すぐ右に向かいます。一つ目の交差点を左に曲がって真っすぐ進みますと、正規のルートに合流します。

 下の写真は、汐入の里を出て右方向の道です。

スタート地点の安全ルート
撮影月:2025年4月

 交差点を左折します。

左折します
撮影月:2025年4月

② ゆるポタ道路

 国道495号線を走っていますと若松脇田郵便局が見えてきまして、その先に安屋分校前交差点があります。

若松脇田郵便局付近の安屋分校前交差点
撮影月:2025年4月

 その交差点を右に曲がります。

 100mほど進みまして、左の農道に入ります。

安屋分校前交差点を右折後に左折
撮影月:2025年4月

 交差点で右に曲がらずに、そのまま国道495号線を進んでも良いのですが、ルートは脇道を設定しているようです。

 交差点の名前から分かるように、交差点のすぐ先には、数年前まで小学校の分校がありました。現在は、保育園になっています。

 もしかしたら、小学校を回避するルートを設定したのかもしれませんね。

 農道を進んで、再度国道495号線に合流してからは、広めの道となだらかな上り坂を進んでいきます。

ゆるポタ道路
撮影月:2025年4月

③ 遠見ヶ鼻への分岐

 しばらく国道495号線を進んでいますと、遠見ヶ鼻(とおみがはな)入口交差点が見えてきます。

遠見ヶ鼻入口交差点
撮影月:2025年4月

 ルートはそのまま直進なのですが、もし余裕があるのでしたら、右折して遠見ヶ鼻という景勝地に寄り道するのも良いと思います。

 遠見ヶ鼻は、響灘の絶景ポイントのひとつでして、青い海と空に映える灯台があります。

妙見埼灯台
撮影月:2024年8月

 また、数千万年前の地層がむき出しになっている崖も見ることができます。

 遠見ヶ鼻は、別記事「おすすめスポット(北九州市) 遠見ヶ鼻・妙見崎灯台」でご紹介してますので、よろしかったらご利用ください。

④ 岩屋海水浴場ルートへの分岐

 遠見ヶ鼻入口交差点から300mくらい進んだところに、信号のある三叉路があります。

遠見ヶ鼻入口交差点の先の三叉路
撮影月:2025年4月

 ルートは、ここから2つ設定されています。

 ひとつは、そのまま真っすぐ国道495号線ルートです。

真っすぐ進むルート
撮影月:2025年4月

 もうひとつは、交差点を右折して坂道を降りて、岩屋海水浴場沿いを走るルートになります。

 岩屋海水浴場に出るには、交差点から坂道を下って海岸に出て、そのあと坂を上ることになりますので、体力と相談の上、ルートをお決めください。

⑤ 岩屋海水浴場

 若松区有毛にあります岩屋海水浴場は、1km以上続く弓なりの海岸線が特徴です。

岩屋海水浴場沿いの自転車道
撮影月:2025年4月

 海岸線には自転車道が整備されていますので、ゆったりと走れるのですが、海岸から飛んでくる砂が堆積している部分がありまして、走行時は転倒しないようにご注意ください。

砂場での転倒に注意
撮影月:2025年4月

⑥ 夏井ヶ浜はまゆう公園

 岩屋海水浴場の先のゴルフ場を超えたあたりで、国道495号線から離れてまた海岸沿いの道を進んでいきます。

 この辺りの海岸線は、一部砂浜もありますが、岩壁と千畳敷がメインになります。

 まず見えてきますのは、はまゆうの群生地である夏井ヶ浜はまゆう公園です。はまゆうはヒガンバナ科の花だそうでして、夏に咲く花です。

 公園は、恋人の聖地としても有名です。

 公園の奥の方に「響愛の鐘(ひびきあいのかね)」がありまして、鳴らすことができます。カップルやご夫婦向けのおすすめスポットですね。

 鐘以外にも、公園の入り口で南京錠を購入して、メッセージを書いて掛けるイベントもできるみたいです。

⑦ 狩尾岬・千畳敷

 はまゆう公園から300mほど進みますと、右に曲がる目印が見えてきますので、海岸の方に坂道を下っていきます。

右折して狩尾岬方面に下る
撮影月:2025年4月

 ここからは、海のすぐそばを走ることになりまして、風の強い日は水しぶきがとても怖いです。

 体が濡れるのも嫌なのですが、自転車が塩まみれになってしまうのがかなり嫌です。お気を付けください。

 この辺りは狩尾岬と言いまして、千畳敷と海と空がとてもキレイです。

狩尾岬の千畳敷
撮影月:2024年12月

 岬の先の方では、まれにカツオドリという鳥が飛んでいまして、ズームレンズを付けたカメラで狙っている鳥好きの方をたまに見かけます。

⑧ 洞山への分岐

 狩尾岬の先にあります柏原漁港を過ぎますと、洞山(どうやま)と堂山(どうやま)という2つの山が並んでいる景勝地があります。

洞山の案内板
撮影月:2025年4月

 昔は2つの離れ小島だったのが、現在は地続きになっているそうです。

 山に行くには、ルートを右に折れて寄り道することになります。

 手前の堂山はいつでも行けるのですが、奥の洞山へは潮が満ちているときは渡るのが困難になります。

 洞山では、神功皇后が矢で射貫いてできたと伝わる大きな穴を見ることが出来ます。

洞山の穴
撮影月:2025年4月

冒頭に書きましたが、柏原漁港の先の自転車道は、現在通行止めです。

地図にオレンジ色で回避ルートをご提案していますので、よろしかったらご利用ください。(自前のルートです)

⑨ 遠賀川河口

 しばらく海岸線を進んでいますと、右前方になみかけ橋が見えてきます。

 下を流れる川は、遠賀川になります。

 なみかけ大橋を渡りまして、1kmちょっとでゴールの芦屋海浜公園に到着です。

直方北九州自転車道(玄界灘・響灘)コースの各種データ

区間汐入の里(北九州市若松区芦屋) ~
芦屋海浜公園(遠賀郡芦屋町)
距離約13km(走行ルートにより多少増減有り)
起伏(※)3(高低差39m)
道幅全体的に広め
道状況ほぼ舗装道
アクセス
(車)
若松方面:ひびき海の公園人工海浜駐車場
芦屋町方面:芦屋海浜公園駐車場
アクセス
(公共機関)
若松方面:北九州市営バス「ヒビキノビーチフロント前」
芦屋町方面:芦屋タウンバス「芦屋海浜公園入口」

※起伏はコースの標高の最低点と最高点の差を3段階で示しています。差が10m以下で「1、20m以上が3とします。標高はGoogleマップのデータを使用しました。

まとめ

 ルートは全体を通して平坦な道が多いのですが、ところどころに若干きつめの坂があります。でも、坂道の距離は大したことはありませんので、大変だったら自転車を押して歩けば大丈夫でしょう。

 若松区安屋あたりは道が広く交通量も少なめですので、のんびりと走れます。

 はまゆう公園あたりからは響灘の絶景ポイントがありますので、お気に入りの場所を見つけてください。

 おすすめは、はまゆう公園の先から右に入ったところの海沿いの道ですね。響灘や千畳敷を眺めつつ、潮風を受けながら走れます。

 直方北九州自転車道とはいいましても、玄界灘・響灘エリアはほとんどが一般道の走行になります。のんびりと歩道を走行される場合は、歩行者に十分ご注意ください。

 最後までお読みいただきありがとうございました!

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