おすすめスポット(北九州市) 南河内橋

南河内橋
撮影月:2022年4月

 皿倉山の南麓にあります河内貯水池は、北九州では有名なスポットのひとつです。

 その貯水池の南端に赤い橋が架けられていまして、それが本記事でご紹介します南河内橋になります。

 南河内橋は、世界遺産に登録されてます官営八幡製鉄所(現:日本製鉄)によって造られました。

 ちなみに、河内貯水池を造ったのも官営八幡製鉄所です。

 本記事では、南河内橋のおすすめポイントなどをご紹介しております。

最新訪問日:2023年7月下旬

南河内橋のここがおすすめ!

 南河内橋のおすすめポイントなどをいくつかご紹介します。

ここがポイント!
  • 重要文化財の橋を渡り放題
  • 100年以上前の橋とは思えぬほどの安定感
  • 河内貯水池のサイクリングロードのルート内にある

重要文化財の橋を渡り放題

 南河内橋は、独特な形状の橋梁として高い価値があるということで、国指定の重要文化財に指定されています。

南河内橋の近景
撮影月:2022年4月

 2つの楕円が横につながっていまして、大きな眼鏡のように見えることから「めがね橋」とも呼ばれています。また、お魚のようにも見えるということで「魚形橋」と呼ばれることもあるようです。

 専門的には、南河内橋はレンティキュラー・トラス橋(レンズ型トラス橋)という形式でして、日本では3例しかないそうです。

 その中で現存しているのは、この南河内橋だけです。

参考:北九州市ホームページ(【国指定】南河内橋

100年前の橋とは思えぬほどの安定感

 南河内橋の竣工は1927年と記録されていますので、約100年前の橋ということになります。

 何度か整備されているとはいえ、実際に渡ってみますと、橋としての安心感はかなりのものがあります。

 直近では2022年から2023年初めにかけて、進入禁止にして整備を行っていました。

 現在(2023年7月時点)は通行可能になっています。

※冒頭の写真は、整備前のものです

南河内橋は河内貯水池サイクリングロードのルート内にある

 河内貯水池の周囲には、全長約7kmのサイクリングロードが整備されています。

 全ルートが自転車と歩行者の専用道になっていますので、お子様からお年寄りまで楽しめると思います。

河内貯水池サイクリングロード
撮影月:2018年5月

 池の南側の山手の方は小枝が散乱している場所があったりしますが、レースのように爆走する道ではありませんので、特に問題にならないでしょう。

 サイクリングロードの途中に南河内橋を渡る箇所があります。

 橋には安全柵がありますので池に落ちることはないと思いますが、心配な方は自転車から降りて押して渡りましょう。

 ちなみに、南河内橋を渡りますと、サイクリングロードをショートカットすることになります。

南河内橋の場所とその周辺の解説

 河内貯水池へのアクセスは、北と南からの2ルートあります。(本当はもう一つ西方面からのルートもありますが、林道ですので割愛します)

 北方面から向かう道は、北九州市八幡東区大蔵からの道です。

 南方面から向かう道は、北九州市八幡西区の小嶺と北九州市小倉南区の合馬の両地区からアクセスできます。

 南方面からですと、河内貯水池が見えてきたら南河内橋が目に入りますので、説明はいらないと思います。

 北方面から向かう場合は、河内貯水池の堰提を過ぎて、2kmほど道なりに進みますと赤い橋が見えてきます。

 ただし、道はかなりカーブが多く、幅も狭いため、対向車や側溝などに注意が必要です。さらに、まれにマナーの悪い運転(車もバイクも)をする人がいますので、見通しの悪いカーブでは十分ご注意ください。

※「河内貯水池 暴走車」などでググると色々出てきます

 南河内橋の周辺マップです。

 マップ内のポイント(数字付の赤丸)を順に説明していきます。

① 南河内橋

 製鉄所が造った橋ということもあり材質は鋼鉄でして、接合部は鋼鉄のピンで留められています。

 池の上に架けられていますので、ちょっと離れた場所から眺めますと、周辺の山と池の中に赤い橋がとてもキレイに映ります。

南河内橋
撮影月:2022年4月

 湖畔の道を歩いていますと、色々な表情が見れてステキですよ。

② 河内堰堤(えんてい)

 八幡東区大蔵方面から来られた方は、河内貯水池が見えたら、すぐ左手にある魅力的な堰提に気づかれたと思います。

 南河内橋を見に来られた方も、ぜひ河内堰提をご覧いただきたいです。

河内堰提
撮影月:2020年3月

 お車の方は、すぐ近くに駐車場(無料)がありますので、容易に見学可能です。

 堰提の中央にあります取水塔や、オシャレな柵などをじっくりとご鑑賞ください。

③ 帆柱新四国第三十番札所

 河内堰提から池の北岸を南河内橋方面に向かっていますと、右手に河内小学校や交番がありまして、そのすぐ先に橋が架かっています。

 橋を渡りますと、すぐ左手にお堂やお地蔵さまが見えます。

帆柱新四国30番札所
撮影月:2018年5月

 このお堂は、帆柱新四国霊場の札所です。

 北九州市内の昔の筑前国だった範囲内に点在する八十八ヶ所あった札所の中のひとつでして、昔は千人参りなどが盛んに行われていました。

 帆柱新四国に関しましては別記事でまとめていますので、ご興味のある方はご覧ください。

④ 河内豆腐

 河内貯水池の近くに、1958年創業の老舗豆腐屋さんがあります。

 こだわりの豆腐屋さんに良くある豆の香りが強いコクのある豆腐という感じではなく、なめらかでスッキリした味の豆腐だったと記憶しています。

 地元で人気のお豆腐ですので、南河内橋に来られたついでに立ち寄っていただければと思います。

 ちなみに、どこか忘れましたが、スーパーで見かけたことがあります。

南河内橋の情報

名称南河内橋
読み方みなみかわちばし
場所北九州市八幡東区河内三丁目
料金無料
種別史跡
指定国指定 重要文化財
アクセス
(車)
河内貯水池周辺に複数の無料駐車場有り
最寄りは「田代川駐車場」 現地まで600m(徒歩8分)
アクセス
(公共機関)
西鉄バス「上重田」から約3.5km(徒歩約50分)
備考最寄りのバス停からかなり距離があるため、マイカーの利用をおすすめします。
体力のある方は、河内貯水池の湖畔をハイキング感覚で歩くのもおすすめです。

おわりに

 河内貯水池のサイクリングロードは、年に数回は利用していまして、行くたびに南河内橋の撮影ポイントを探しています。

 望遠レンズを持っていないので、近くからの写真ばかりになってしまいます。木が邪魔して取れない場所も結構あるんですよね。

 遠くから小さく見える場所があったりするのですが、なかなか納得できる写真が撮れていません。

 あきらめずに良いポイントを探し求めたいと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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