史跡巡り(北九州市) 黒崎城跡

黒崎城跡
撮影月:2024年1月

 黒崎城跡は、洞海湾の南側にあります道伯山(城山とも呼ばれています)という低い山の頂上にあります。

 黒崎城は、豊前との国境の守りを固めるため、江戸時代初期に黒田長政によって造られました。

 現在山頂は、キレイな公園になっています。

 城跡にあるのは石垣くらいで特に遺跡などはありませんが、八幡西区や若松区方面を見渡すことができる気持ちの良い場所です。

 本記事では、黒崎城跡のおすすめポイントなどをご紹介しております。

最新訪問日:2024年1月中旬

黒崎城跡のここがポイント!

 黒崎城跡のおすすめポイントなどをいくつかご紹介します。

ここがポイント!
  • 桜の名所になっている
  • 城跡は城山緑地という公園内にある
  • 皿倉山や若戸大橋などのビューポイント

知る人ぞ知る桜の名所

 城跡には数多くの桜の木がありますので、シーズンになりますと桜が咲き乱れます。

 期間限定ですが、夜間はライトアップされているそうです。

 黒崎城跡の記事を書いていながら、園内の桜はまだまともに鑑賞したことはありません。

 「黒崎城跡 桜」などのキーワードでググって、写真を鑑賞するだけにとどまっています。

 いつか、夜桜を見に行きたいです。

城跡は城山緑地という公園内にある

 黒崎城跡のある道伯山(城山)の麓部分は城山緑地という公園になっていまして、お子さんが遊べる遊具や木々に囲まれた散歩道などがあります。

 また、東京五輪の事前練習施設として、コロンビアの代表選手が合宿を行ったことのあるアーチェリー場もあります。

 現在は、東京パラリンピックで7位入賞した重定知佳(しげさだ ちか)選手が練習の拠点にしています。

 私は現地で、2度ほどお話したことがあります。世界で10本の指に入る選手ですので、かなり緊張しました。

 北九州市が誇る世界的なスポーツ選手ですので、皆さんで応援しましょう!

皿倉山や若戸大橋などのビューポイント

 黒崎城跡からの展望は、桜の木などで360度というわけにはいきませんが、展望台がありますので、黒崎の街なみや皿倉山などを見渡すことができます。

黒崎城跡の展望台
撮影月:2024年1月

黒崎城跡にある展望台

黒崎城跡からみた黒崎の街なみ
撮影月:2024年1月

黒崎城跡からみた黒崎の街なみ

黒崎城跡から見た帆柱連山
撮影月:2024年1月

黒崎城跡から見た帆柱連山

 また、木々の間から若松方面が何か所か開いてまして、高塔山と若戸大橋が見えました。

黒崎城跡から見た若戸大橋
撮影月:2024年1月

写真の中央付近に赤い橋が見えます

黒崎城跡の場所とその周辺の解説

 洞海湾の南側には、北九州市八幡東区と八幡西区をつなぐ道路の黒崎バイパスが走っています。

 その黒崎バイパスを、八幡東区方面から西に向かっている場合は前田ランプを過ぎたあたりの右手に、八幡西区方面から東に向かっている場合は黒崎ランプを過ぎたあたりの左手に、低い山の頭が2つ見えます。

 黒崎城跡は、2つの山のうち西側の方の山頂にあります。

 ちなみに、2つの山は道伯山(どうはくさん)(黒崎城跡がある方)と妙見山といいまして、数百万年前の噴火でできた山だそうです。

 お車で黒崎城跡に行く場合は、黒崎バイパスではなく国道3号線から向かいます

 黒崎城跡の周辺マップです。

 マップ内のポイントを順に説明していきます。

① 黒崎城跡

 黒崎城跡駐車場のすぐそばに、当時の石垣と思われる石積みがありました。

黒崎城跡にある石垣
撮影月:2024年1月

 案内板には「今では山頂石垣がわずかに残る」旨の記載があるのですが、どこに残っているのかが分からないために、石積みがあっても、当時のものかどうかが素人には判断できませんでした。

 ですので、上の写真はもしかしたら後になって積まれたものかもしれません。

 城跡内には、「黒崎城跡」の石碑が2つ立っています。

黒崎城跡
撮影月:2024年1月

② 城山緑地

 すでにご紹介しましたが、黒崎城跡の東側に城山緑地があります。

 数十台停められる広い駐車場がありますが、休日は公園で遊ぶ人々でいっぱいになります。

 まだ開発中の敷地もありますので、今後どのような公園になるか楽しみでもあります。

③ 妙見山

 黒崎城のあった道伯山の東側に、もう一つ山があります。

 妙見山です。

道伯山のとなりにある妙見山
撮影月:2024年1月

 まだ行ったことはありませんが、上の方に続く道があります。頂上まで行けるのでしょうか。

 山中には、妙見神社があります。拝殿などは無くて、祠があるのみでした。

妙見山にある妙見神社
撮影月:2023年4月

④ 住吉神社

 城山緑地から急な階段を登って黒崎城跡に行く途中に、鳥居があります。

 その鳥居の先にある神社が、住吉神社です。

黒崎城跡の麓にある住吉神社
撮影月:2024年1月

 神社のそばの鳥居には「天保」の文字が見えましたので、江戸時代にはあった神社ということになりますね。

住吉神社の鳥居の文字
撮影月:2024年1月

 ご近所の方のお話では、毎年住吉神社の桜の下でお花見をしているそうです。

 黒崎城跡まで行くのは大変ですので、近場でお花見出来て良いですね。いつか桜シーズンに行ってみようと思います。

黒崎城跡の情報

名称黒崎城跡
読み方くろさきじょうあと
場所北九州市八幡西区屋敷一丁目
料金無料
種別史跡
指定福岡県指定史跡
アクセス
(車)
○黒崎城跡駐車場(約13台):黒崎駅前から2km
○城山緑地の駐車場:黒崎駅前から1.7km
※城山緑地の駐車場から城跡まで300mほどですが、
かなり急な階段を登ります
アクセス
(公共機関)
「西鉄バス:紅梅」から黒崎城跡まで約800m(徒歩20分)
※現地までの半分以上は坂道です
略歴1600年代初め:黒田長政により築城
1615年(元和元年):一国一城令によって廃城
備考

おわりに

 桜が見ごろな頃に山頂に車で向かいますと、駐車場が10台ちょっと分しかないため大変混雑します。

 桜シーズンに、買い物帰りに車でちょっと寄ってみたことがあるのですが、駐車場内で立ち往生してしまいまして、公園まで行かずにUターンしたことがあります。

 体力に自信のある方は、近くにあります城山緑地の広い駐車場に停めて、ちょっとした山登り感覚で向かわれることをおすすめします。

 桜のシーズンに、どうしても車で行きたい方は、覚悟して向かってください。

 最後までお読みいただきありがとうございました!

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