史跡巡り(北九州市) 曲里(まがり)の松並木

まがりのまつなみき

 JR黒崎駅を出て南方面に真っすぐ向かいますと黒崎ひびしんホールというイベント施設が見えてきまして、その右隣には八幡西図書館があります。

 八幡西図書館の右側に松の木が生い茂っているところがありまして、そこが「曲里(まがり)の松並木」になります。

 「曲里(まがり)の松並木」は長崎街道のルートになっていまして、昔は木屋瀬付近まで松並木が続いていたそうです。

 本記事では「曲里(まがり)の松並木」の見どころなどをご紹介しております。

訪問日:2019年6月下旬

「曲里(まがり)の松並木」のここがポイント!

 「曲里(まがり)の松並木」のおすすめポイントなどをいくつかご紹介します。

ここがポイント!
  • 松並木を歩いていると江戸時代にタイムスリップした感覚に
  • 江戸時代から生き続けている松
  • 1999年9月の台風18号で倒れて枯死した後で保存処理を施した松

 各ポイントを順に解説していきます。

松並木を歩いていると江戸時代にタイムスリップした感覚に

 「曲里(まがり)の松並木」は大通りから離れていまして、周りは閑静な住宅街でして、とても静かです。

 松はかなりの数が植えられていますので、進行方向に目を向けた場合、場所によりましては松と砂利道と敷石と落ち葉しか目に入らない状態になります。

 そのときに、今は私は江戸時代にいるんだ、と自己暗示をしてみましょう。

江戸時代から生き続けている松

 実は、現在の松はほとんどが植え替えられたものです。江戸時代から残っているものは、わずが2本だそうです。(参考:現地案内板)

 害虫にやられたり、自然災害で倒れたりで減ってしまいました。

江戸時代から残っている松の案内板

 実際の松は現地でご確認ください。

 なんとか頑張ってもっともっと生き延びてほしいものです。

1999年9月の台風18号で倒れて枯死した後で保存処理を施した松

 「曲里(まがり)の松並木」の中間地点あたりに大きな切り株があります。

台風で倒れた松の切り株

 これは、台風で倒れてしまった松に保存処理を行ったものでして、樹齢は推定143年だそうです。(参考:現地案内板)

 このような北九州市八幡西区の対応はとてもありがたいですね。

「曲里(まがり)の松並木」とその周辺の解説

 江戸時代の黒崎は、長崎街道の宿場町「黒崎宿」として栄えていました。

 その「黒崎宿」の西側の出入り口にあたる西搆口(にしかまえぐち)の先に、当時は「曲里(まがり)の松並木」が続いていました。

 西搆口跡の近くにあります「岡田宮」は江戸時代にはすでに今の場所にあったそうですので、長崎方面に向かう旅人は「岡田宮」で旅の無事を祈ったことでしょう。

 「曲里(まがり)の松並木」の周辺マップです。

 真ん中の太線部分が「曲里(まがり)の松並木」になります。

 マップ内のポイントを順に説明していきます。

① 岡田宮

 地元の方々にはとても有名な神社でして、お正月には初詣の参拝者であふれ返ります。

 私は人混みが苦手でして、参拝者が落ち着く1月3日に毎年お参りさせていただいています。

② 長崎街道の黒崎宿西搆口(にしかまえぐち)跡

 このあたりに黒崎宿西搆口跡の案内板があります。

 看板の脇の大通りを渡りまして、西の方に向かいますと赤い橋(乱橋(みだれはし))があります。

 その橋を渡ってすぐ左に曲がって真っすぐに進みますと、「曲里(まがり)の松並木」が見えてきます。

 このルートが昔の長崎街道になります。

「曲里(まがり)の松並木」の情報

名称 曲里(まがり)の松並木
読み方 まがりのまつなみき
場所 福岡県北九州市八幡西区岸の浦2丁目付近
種類 史跡
指定 北九州市指定史跡
アクセス
(車)
付近のコインパークをご利用ください。
「ハロディ黒崎店」でお買い物をされたついでに
ちょっと寄り道するのもアリかもです。
アクセス
(公共)
JR黒崎駅から約750m
備考 参考資料:地球の歩き方 北九州市

おわりに

 曲里(まがり)の松並木は八幡西図書館に行ったついでにたまに通るのですが、いつも道がキレイなことに感心してしまいます。

 歩道などにありがちなペットの糞やお菓子のゴミなどを見かけたことがありません。

 曲里(まがり)の松並木を通る人は皆さんマナーの良い方ばかりなんでしょうね。

 近所の方や保存会の方などが定期的に掃除をしてるのかもしれません。

 どちらにしてもとてもありがたいことです。

 最後までお読みいただきありがとうございました!

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